「晩春」という認知症のドキュメンタリー。本当に大事なものって?
ひきこもりの部屋からこんにちは。
今日はお天気なので、シーツの洗濯をしたosatonです。
晩春
先日、深夜にTVをつけっぱなしにしていたのですが
ちょうど放映されていた「 晩春 」という
ドキュメンタリー番組が興味深く
つい見入ってしまいました。
内容の大筋はこういったものです。
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結婚にも子供にも興味がない男性が、56歳で想定外の結婚。16年間同棲した女性が若年性認知症になったからだ。介護のため会社を退職。まさかの結婚でみつけたものとは。
_________________________(番組表より)
7年にわたって取材してあるので
2人の関係性がどう変化していったのかよくわかりました。
女性の方はどんどん症状がひどくなり
なにもできなくなっていくのですが
不思議な事に、以前は身勝手な性格だったという男性が
どんどん思いやり深く、優しくなっていくのです。
途中でいろんなものを失ってゆく苦しみや
認知症の症状が進んだ事で起きる誤解などで
問題が起こったりするものの
男性の愛は深くなっていき
最後の2人の表情は最初とは全く別人でした。
ふと、テレビで心屋仁之助さんが
「人は何も無くても(存在するだけで)
ありのままで愛されるものだ」
と言う様な事(言い方が違うかもしれないけれど同じ様な意味の事)
を言っていたなと思い出しました。
心屋仁之助の「ありのままの自分」に○をつけよう: 「感情」を出したほうが好かれるフシギ (王様文庫)
- 作者: 心屋仁之助
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2014/04/25
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番組内容
「結 婚しない男」がまさかの結 婚…。家庭にも子供にも興味がなく独身を通してきた男性が、56歳にして想定外の結婚をした。京都に住む芦田豊実さん(66)。きっかけは16年間同棲し た女性が若年性認知症を発症したこと。初めての家事と介護に悪戦苦闘。サラリーマン生活と両立ができず、会社を退職した。他に頼る人もいない1対1の介護 で、2人の関係は悪化していく。しかし、芦田さんには人生の晩年にみつけたものがあった。
制作
日本テレビ
晩春
認知症の彼女と結婚した理由
番組詳細説明(内容)
【内容】
生涯未婚率 男性20.1% 女性10.6%
結婚しない人が増えている。
芦田豊実さん(66)もそのひとりだった。
家庭をつくる事にも子供を持つ事にも興味がなく
同居している女性に結婚を迫られるも
のらりくらりと言い訳をしては逃げていた。
そんな「結婚しない男」が56歳で結婚。
理由は、同居する女性が若年性認知症を発症したためだった。
責任をとって結婚。
義務感からの介護。
まさかの展開、初めての経験に、悪戦苦闘。
サラリーマン生活が続けられず、定年目前に退職を余儀なくされた。
頼る人もなく1対1の介護。
でもそれは、女性の人生に正面から向き合う事だった。
足掛け7年にわたる取材。
芦田さんの心が少しずつ変化していった。
人生の晩年に、まさかの結婚をした男性が、みつけたものとは・・・。
●男の身勝手
京 都に住む芦田豊実さん(66)は、結婚しない男性の1人だった。新潟から高校卒業後、上京した団塊の世代。東京の大手コンピュータメーカーでシステムエン ジニアとして働いた。40歳の時、結婚相手として紹介され、長く友達づきあいをしていていた節子さん(64)を誘って同居。しかし、芦田さんは婚姻届を出 さなかった。なぜなら、「結婚するほど好きじゃなかった。ルームメイトのように楽しく暮らせればそれでいいと思っていた。」結婚や子供を望んでいた節子さ んとは時々ケンカになったが、のらりくらりとやり過ごしていた。
●状況の変化
状況が変わったのは、芦田さん55才の時。節子さ ん が若年性認知症と診断され、勤めていた銀行を退職した。結婚していない同棲相手。別れる選択肢もあったが、責任を感じて、芦田さん56歳の時、結婚した。 2人の間に子供はおらず、節子さんの介護は芦田さん一人の肩にかかる。仕事と介護の両立が難しくなり、定年を目前にして退職を余儀なくされた。その時、京 都に転勤中だった芦田さんは、そのまま京都に永住する事を決めた。2人が初めて一緒に住んだ千葉のマンションを引き払う時、節子さんは、将来家族が増えた 時のために集めていた食器が処分されるのを目にする。認知症になり料理ができなくなったため、仕方のない事だったが、芦田さんは悲しむ節子さんを見て、自 分と一緒に人生を過ごしてきた節子さんの幸せは何だったのかと、初めて気づく。
●認知症の悲劇
芦田さんは、これまでのつぐない の ように献身的に世話をした。ところが、節子さんは芦田さんの介護を拒絶。毎晩、新潟の実家に帰りたいと家の中を徘徊する。新たに介護施設でパートを始めて いた芦田さんは、日中は仕事、帰宅後は、節子さんの介護拒否と徘徊で、心身ともに疲弊していく。さらに節子さんは、芦田さんから逃げるようになる。実は、 芦田さんのイライラを怖いと感じ、しかも、芦田さんと結婚した事を忘れていたのだった。
●取材6年目、芦田さんの心の変化
2014 年、春。節子さんは全身けいれんを起こし、病院に救急搬送された。意識が戻らない中、芦田さんは初めて、節子さんの死を覚悟した。そこで、節子さんの介護 が自分の生きがいになっている事に気づいた。節子さんは、言葉も忘れほとんど話すことができない。けれど、芦田さんと目があうと、にっこり微笑む。
責任をとって結婚。義務として始めた介護だったが、それを通して、芦田さんは節子さんの人生に正面から向き合う事になった。長い介護生活の末、節子さんに対する思い、愛情が深まったと芦田さんは語る。そして今年、2人は結婚10年目を迎えた。(了)
心屋さんの本もDVDも拝見した事はありませんが、ちょっと読んでみたくなりました。